合同会社ウイン・アクション

芝浦・芝・田町の経営者のサポーター
小さな会社の起業からExitまで

コラム「照顧脚下」

今年3月から始まりました、某行政機関での融資斡旋・セーフティ4号認定の勤務が今週で終了しました。

約80日間の勤務で、約800人のお客様の対応をさせていただきました。

勤務を始めた時に自らに課したテーマは、「お客様の立場に立って、最善の対応をする」でした。

審査とか認定は、得てして上から目線になり、「〇〇が無いので認定できません」な感じでお客様に足りない点を指摘しがちですが、むしろお客様側に立って「どうしたら審査が通るか、認定ができるかをお教え、サポートする」ことに専念しました。また、同時に申請したほうがいい制度や補助金の案内もできるだけするようにしました。

お客様とは1人30分の面談時間の中での一期一会。もちろん営業活動は一切しないのですが、不思議なことにそのうち何人かとご縁ができ、交流を続ける中でお客様になっていただける方も少なからずできました。また、同じく勤務する中小企業診断士の方々や行政の方々との信頼関係もできたように感じています。本当に、貴重な体験でした。

禅の言葉で「照顧脚下」という言葉があります。

簡単に言うと、足元の靴をそろえるという意味。「いま・ここ」をおろそかにしない。今できることにベストを尽くす。そういう意味です。遠くに求めるのではなく、全ての事実は足元にあるということ。

今回は、目の前のお客様の為に全力を尽くす。この1点の繰り返しにより、多くのご縁と繋がり、少しばかり豊かな気持ちを持つことができています。禅を学んでいてよかったと、心から思います。

コラム「一体一如」

会社経営を始めて以来、20年間続けているものに「経営禅研究会」があります。

毎月1回、広尾のお寺で20年間、逗子の某所で6年間坐っています。

(いずれも新型コロナウイルスの影響で、現在は休会中)

 

毎回、坐った前後に、禅語を学びます。

経営禅研究会なので、禅語をいかに経営に活かすかがテーマです。

その中の一つ「一体一如」を紹介したいと思います。

曹洞宗の開祖である道元の言葉で、物事と一つとなり(一体)行動すること(一如)を言います。

 

これが、どのような時に、経営に活かせるの?と疑問に思われるでしょう。

すぐに活かせるシーンを2つばかり紹介します。

 

一つ目はクレームを受けた際の対応です。ここぞとばかり、お客様の気持ちと一体となります。

そうすればクレームへの返答する冒頭に、「本当にひどいですね。2度と使いたくなくなりますよね。」とか、「ありえない対応ですよね。お気持ちはよくわかります。」とか、場合によってはお客様以上に自社の対応にクレームを言うのです。

そうすれば、ほとんどの場合、それ以上のクレームには発展しません。

お客様と自分が向き合い席に座るのではなく、同じ方向に一緒に座るのですよね。

コンサルの世界では「チェンジ チェアー」と言うらしいです。

 

二つ目は自社の商品やサービスと一体となることです。以前の会社経営の時は、ITシステムを開発・提供していましたが、システムの使い勝手やバグ的なもの検証はとても大変な作業です。

つい手を抜いて納品、運用を始めると大きなトラブルが起きる等「倍返し」に合います。

検証作業の時は、システム=自分自身、すなわちシステムと一体となります。

システムのバグを治すという相対的な対峙ではなく、システムのバグ=自分自身の故障と思うのです。自分自身と思うと、手を抜くわけにはいきません。

 

今、新型コロナウイルスに対する現在、どう思えばいいのでしょうか。

流石に、コロナウイルスと一体にはなりたくないですよね。

きっと今こそお客様と一体となるのでしょう。

コロナウイルスと対峙しているのはお客様も同じ。

お客様の気持ちをお客様以上に感じ、お客様の為になるサービスの提供をすることに徹するのでしょう。

また、本来の自分自身と一体化するのでしょう。

そして、アフターコロナの新しい世の中と一体化するのでしょう。