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コラム「一体一如」

会社経営を始めて以来、20年間続けているものに「経営禅研究会」があります。

毎月1回、広尾のお寺で20年間、逗子の某所で6年間坐っています。

(いずれも新型コロナウイルスの影響で、現在は休会中)

 

毎回、坐った前後に、禅語を学びます。

経営禅研究会なので、禅語をいかに経営に活かすかがテーマです。

その中の一つ「一体一如」を紹介したいと思います。

曹洞宗の開祖である道元の言葉で、物事と一つとなり(一体)行動すること(一如)を言います。

 

これが、どのような時に、経営に活かせるの?と疑問に思われるでしょう。

すぐに活かせるシーンを2つばかり紹介します。

 

一つ目はクレームを受けた際の対応です。ここぞとばかり、お客様の気持ちと一体となります。

そうすればクレームへの返答する冒頭に、「本当にひどいですね。2度と使いたくなくなりますよね。」とか、「ありえない対応ですよね。お気持ちはよくわかります。」とか、場合によってはお客様以上に自社の対応にクレームを言うのです。

そうすれば、ほとんどの場合、それ以上のクレームには発展しません。

お客様と自分が向き合い席に座るのではなく、同じ方向に一緒に座るのですよね。

コンサルの世界では「チェンジ チェアー」と言うらしいです。

 

二つ目は自社の商品やサービスと一体となることです。以前の会社経営の時は、ITシステムを開発・提供していましたが、システムの使い勝手やバグ的なもの検証はとても大変な作業です。

つい手を抜いて納品、運用を始めると大きなトラブルが起きる等「倍返し」に合います。

検証作業の時は、システム=自分自身、すなわちシステムと一体となります。

システムのバグを治すという相対的な対峙ではなく、システムのバグ=自分自身の故障と思うのです。自分自身と思うと、手を抜くわけにはいきません。

 

今、新型コロナウイルスに対する現在、どう思えばいいのでしょうか。

流石に、コロナウイルスと一体にはなりたくないですよね。

きっと今こそお客様と一体となるのでしょう。

コロナウイルスと対峙しているのはお客様も同じ。

お客様の気持ちをお客様以上に感じ、お客様の為になるサービスの提供をすることに徹するのでしょう。

また、本来の自分自身と一体化するのでしょう。

そして、アフターコロナの新しい世の中と一体化するのでしょう。